なお

戦略コンサルティングファームで大手クライアントの経営意思決定を支援してきました。ファクトや一次情報にあたるのは、若手の地道な仕事だと思われがちです。でも、上流の判断を任される立場になっても、結局ここに戻ってくる。大きな決断も、その途中の軌道修正も、最後にものを言うのはファクトだと考えています。

この著者の記事

e-Stat の使い方:欲しい統計を見つけ、定義まで確かめる手順

「惣菜の市場、いま伸びてるんだよね? 数字で裏取っといて」。上司にそう言われて e-Stat を開くと、検索結果に似た名前の表が何十件も並びます。ここで手が滑ると、いちばん危険な取り違えが起きます。それっぽい表の数字をコピーして、別の調査の数字と並べてしまう取り違えです。

アンケート結果のグラフの選び方:データの型と比較の種類で決める

アンケートを集計したあと、多くの人がグラフで手を止めます。円にするか棒にするか、色は何色か。見た目の相談から入ると、たいてい迷います。

アンケートの質問数の目安:回答率と回答の質から決める

購入者アンケートの設計会議で、設問がふくらんでいく。「せっかく回収するなら、購入理由も、他社比較も、今後ほしい商品も聞いておこう」。誰も強くは反対しないまま、10 問だった調査票が 30 問になる。

自由回答の分析:アフターコーディング全手順

業者から戻ってきた自由回答の集計表を、いま開いているとします。「不満の理由」がコード化され、棒グラフになっている。ところが各項目の % を足すと合計が 140% になり、しかも「その他」が 32% を占めています。

サンプルサイズの決め方:早見表と計算の考え方

見積書のいちばん下に、`n=400` とだけ書いてある。なぜ 400 なのか、説明はない。その紙を挟んで、上司が「で、結局うちは何人集めればいいの?」と聞いてくる。

有意差検定を Excel で自分で確かめる・検収する手順

業者から戻ってきたクロス集計表の右下に、小さな注が 1 行だけ添えてあります。「※新規/既存で満足度に有意差あり (p<.05)」。会議の直前、隣の席から飛んでくるのはこんな一言です。「で、これ本物の差なの?」

アンケートのバイアス全類型:どの駅で乗るかで捕まえる図鑑

報告会のスライドに「総合満足度 78%」という大きな数字が載っています。[トップ 2 ボックス](/glossary/top-2-box/)(「満足」と「やや満足」を足した割合)で計算した値で、集計に計算ミスはありません。それでも、映す前に指が一瞬止まります——「この 78%、どこまで信じていいのか」。

アンケート調査の全体像:企画から回収までの設計マップ

「アンケートやっといて」と言われて Google フォームを開き、設問 1 を打ち始める。そこへ上司が通りかかって、こう聞く。「で、その調査、結局“何がわかる”の?」——一文で答えられないと、その設問づくりは、あとで作り直すことになります。

質問文の作り方:ダメな聞き方を、集計前に直す実例

明日配信予定の調査票のドラフトが、画面に開いている。設問は揃っていて体裁も整っているのに、読み返すとどこかが引っかかる。横で上司が「もう出していいよね?」と待っている。

アンケート集計の全体像:単純集計→クロス→検定→報告

業者から戻ってきたクロス集計表に、黄色いマーカーが一本引いてある。「無料プランの満足度が、有料より低い」。担当者は「ここが今回のポイントですね」と言うが、この一枚を来週の経営会議にそのまま出していいものか、あなたは少し迷っている。